ハイこんにちは。
薬機法広告チェックサービスです。
さて、先日も書かせて頂きました「eスポーツ」賞金の上限額縛りについて、関係各所では様々な論議が繰り広げられていますが、そんな中で注目されているのが「eスポーツのプロ化計画」。
プロとして活動する制度を設ければ、高額賞金も可能であるという見解が示されています。
高額賞金が禁止されている理由は?
以前は、まとまった額の賞金を懸けた退会もあったと言いますが、2016年に消費者庁より、景品表示法が定める景品相当の上限額に抵触があという指摘から、業界ではこれに準じ現在では高額賞金の大会は行われていません。
景品表示法には、10万円を上限として「商品価額の20倍」という定めがあります。これが高額賞金がでない直接的な理由です。
野球やゴルフのプロのように現実化できるか
プロのスポーツ選手として活躍している方々と比較した場合、画面上で行われるゲームをスポーツとして位置づけられるのかも争点と言えるかもしれません。
現役のプロスポーツ選手として活躍されている方々の活動資金は、スポンサー契約先からの出資で賄われているので、これは景品表示法の規制対象ではありません。また、ゴルフなどの大会で出される賞金についも、数々のスポンサーからの出資で賄われているものですので、これも景品表示法の規制には該当しないと言われています。
これを当てはめた場合、ゲームをスポーツとして認識されるためには、個々のプレイヤーがスポンサー契約という形で活動資金を集め、大会主催者は各企業から集めた資金から賞金を捻出しなければならず、運営に関して細かなルール作りが必要でしょう。
ちなみにですが、以前、大会出場希望者のエントリー料から賞金を出すという方法が問題となりました。これはいわゆるスマホゲームをするときのような「課金」に該当すると行政も警告しています。
少々話がずれましたが、プロのスポーツ選手というのは、山のような契約書類と各法律のルールの下で活動が保証され、同時に規制を受けています。
何よりも「賞金」を捻出できるスポンサー探しと整った環境作りが課題
現在のスポーツ業界では、スポーツ選手として活躍してもアマチュアでは賞金は一切出ません。実際にプロとアマが混在するゴルフ大会でも、アマチュア選手が好成績を納めても賞金がでることは一切ありません。
世界各国では、ゲーム対戦をスポーツとして認識し億単位の賞金も珍しくありませんが、残念ながら日本では法律の規制とイマイチ整っていない環境などから、後進国と言えるかもしれません。
ひと昔と前では、アップした動画で生計が成り立つなんて考えもつかなかったことで、小学生がなりたい職業に「ユーチューバー」がランクインする程です。
ゲームも後々スポーツとして認識されれば、これは日本にとっても大きなプラスにると思います。
一部ではオリンピックの正式種目という話もあるようです。
時代は常に動いています。それに合わせた法律の改正も必要な事でしょう。法律の規制によって
伸びしろがあるにも関わらず、実行に移せないのは何とも歯がゆく感じます。
各関係省庁は、柔軟な対応をお願いしたいものです。
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